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MacでAIきりたんを動かしてみた

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『AI きりたん NEUTRINO』が話題に上がっていたので Wine で動くか LinuxMacで試してみました。

例えば「ダウンロード」フォルダに NEUTRINO をダウンロードして展開したとします。NEUTRINOフォルダまで移動します。

cd ~/Downloads/NEUTRINO

Run.batWindowsバッチファイル形式なのでコマンドプロンプト経由で渡します。NEUTRINO.exeの処理が結構時間がかかるようでうちのマシンでは数分かかりました。

wine cmd /c Run.bat

一応、下記のコマンドでも実行出来ますがプロンプトウィンドウが新たに出現するため無駄があります。

wineconsole Run.bat
wine start Run.bat

途中で停止したはずなのにバックグラウンドで動き続けてしまう場合は下記のコマンドでプロセスを停止することが出来ます。(アクティビティモニタからでも可)

pkill wine

実際に出力されたものを聴いてみると本当に人が歌ってるみたいです…。(Twitterにアップロードするためにダミーの画像を使用しています)

ちょっとカスタマイズしてみる

Run.batシェルスクリプトに置き換えることでも動かすことが出来るようです。パラメータの変更がハードコーディングになっているので変数でカスタマイズ出来るようにしておくといいかもですね。

Linuxユーザは朝飯前だと思うので Macユーザ向けに EasyWine 内の Wine を利用するパラメータを変数化したシェルスクリプトを置いておきます。NEUTRINO フォルダに入れていただいて実行するだけです。使い方はスクリプトの途中にあるヘルプを見ていただければわかるかと思います。

bundleIdentifiernihonshuの部分を本家 Wine バンドルのものに変更していただければ本家 Wine バンドルや Homebrew でインストールした本家 Wine バンドルにも対応出来るかと思いますが、WINEPREFIX などが EasyWine との両立が難しいのでここでは詳しく説明しません。ごめんなさい。あと、getoptsの使い方忘れたので若干適当…。

例えばベース名を My Song、モデルを KIRITAN(東北きりたん)ではなく YUKO(謡子)、ピッチを 1.2に指定する場合は下記のように実行します。指定するオプションの順番は順不同です。

./Run.sh -b"My Song"-m YUKO -p1.2

オプションは他にも色々あるようですがプログラムが 3 種類あり、オプション文字が被っていたりするので Run.batで変数になっていた部分に留めてあります。

Automatorと組み合わせれば割と簡単に GUIアプリケーション化することが出来ます。ちょっと変数の数が多いので Automatorだとひとつひとつのダイアログを用意するのが手間ですが。

こちらの Automatorアプリは pixivFANBOX でご支援いただいている方と EasyWine を持っている方向けに無償配布しようかと思っています。本家の Wine でも使えるようにしようとも思ったんですが、bundleIdentifiercom.github.mattintosh4.easywine固定なのと XDG_CACHE_HOMEあたりの指定のバランスを取るのが難しく今回は断念しました。

ま、実際に配布するかどうかは需要があれば…ですかね。あと、EasyWine を有料化してしまったせいで買わせるためにやってると思われるのも嫌なのでちょっと考え中です。

何はともあれ AI きりたん本当にすごい。今年のボカロ界(?)は時代が変わりそうですね。


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